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鉄幹にふわりと乗れり夜半の雪
’10.2.2.朝9時ごろ2階から庭の豊後梅を写す
雪止んで蕾が眩し豊後梅
’10.2.2.朝9時ごろ朝日を受ける庭の豊後梅(積雪約3cm)
夜半の雪人影絶えて道仄か
’10.2.1.夕刻から東京は、今冬初の本格的な雪になりました。
街眠り雪昏々と闇仄か
’10.2.1.午後11時ごろ自宅2階から撮影
名に由来う旗弁一片紅千鳥
都立小金井公園梅林で’10.1.31.撮影
★ここ数日の暖かさで、満開の樹種も増え、梅見客も大勢いました。

★真紅の紅梅「紅千鳥」もちらほら咲き始め、その名の由来となった
「旗弁」をつけた花もショットできました。

★「旗弁」は、ウメ以外でも発生しますが、雄蕊が花弁化したもので、
5弁に加えて、花芯から花弁様のものが一片出ています。このウメの
場合、これを江戸時代の園芸好きが千鳥に見立て、「紅千鳥」と品種
名にしました。1本の樹でもほとんどは5弁だけで、旗弁のある花はめ
ずらしいです。
梅林や花見る人も静かなり

梅木立繰り返し吹いてる2小節

都立小金井公園梅林で’10.1.31.撮影

出てきたねデジカメ寄せる仏の座

ホトケノザ(仏の座)
シソ科オドリコソウ属
梢ではお喋り佳境群れ雀
野川の遊歩道で(’10.1.28.撮影)
★野川の川沿いの道を辿っていたらチイチイチイチイ賑やかなこと。
数m先の木の梢を見上げたら、最近都会ではすっかり姿を見なくなっ
たスズメがびっしり。コンデジを精一杯広角にしてレンズを向けると、
ぴたり囀りを止め、数羽ずつ少し先の木の枝にさり気なく移動した。
ひよどりめ畑の仇ゆび鉄砲
野川の遊歩道で(’10.1.28.撮影)
★仲間とやっている菜園のキャベツ、ブロッコリー、ハクサイ…と葉も
の野菜を食い荒らすいたずら者の双璧がカラスとヒヨドリ。野川沿いの
梢で出逢った群れスズメから離れた太い下枝で羽を休めるヒヨドリ。
手をピストルの形にして「バーン」と声を出したら、するりと枝を変更。
一両や松が明ければ蟻通し
都殿ヶ谷戸庭園(’10.1.28.撮影)
★蟻通し:命名の由来は「とげが細長く、アリでも刺し貫くということか
ら」と「とげが多数あり、アリのような小さい虫でないと通り抜けられな
いということから」の2説があるようです。

★別名の「イチリョウ(一両)」は「(金が)有り通し」のごろ合わせで、
江戸時代から「ジュウリョウ(十両 ヤブコウジの別名)」「センリョウ
(千両)」「マンリョウ(万両)」と寄せ植えにして正月の縁起物に。
スプリング・エフェメラルなり福寿草
都殿ヶ谷戸庭園(’10.1.28.撮影)
★スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral):早春季植物や昆虫
を指し、フクジュソウ、セツブンソウ、カタクリ、アズマイチゲ、イチリン
ソウなど早春の草花、カタクリの蜜を吸うギフチョウなど昆虫の呼称。
早春の野にこそ嬉し節分草
都立野川公園自然観察園(’10.1.28.撮影)
準絶滅危惧種
★セツブンソウもスプリング・エフェメラル(早春季植物)。人の手を借
りずに自然の野山にもっと復活してほしい春の先駆け草花です。
飴切りのトントコトンや初詣で
川崎大師(平間寺)仲見世(’10.1.25.撮影)
★西東京稲門会の散策同好会に参加、遅い初詣でをしてきました。
辻立ちに心で合掌初詣で
川崎大師(平間寺)仲見世(’10.1.25.撮影)
蒼天に残月淡く長寿梅
都立小金井公園梅林(’10.1.23.撮影)
蝋梅や冷気が刻む氷花
都立小金井公園梅林(’10.1.23.撮影)
寒空に素心蝋梅埋め込むか
都立小金井公園梅林(’10.1.23.撮影)
道の端に一輪咲くやイヌフグリ
玉川上水・貫井橋付近で('10.1.23.撮影)
★玉川上水沿いの道端で1月23日、青紫色の花を1輪だけ付けた
オオイヌノフグリを見つけました。年明け後、初見参です。
乙女らにその名を問うなイヌフグリ
★名前が何せ「犬の陰嚢」。でも年寄りの杞憂でした。自転車で通り
かかった女子中学生たちは、屈託なく口を揃えて「ワンちゃんのタマ
タマー」と言い残し、銀輪を連ねて走り去りました。

★そうだ!!どうせなら「陰嚢(ふぐり)」より「玉玉」で「イヌタマソウ」
(犬玉草)って言うのはいかが?これなら可愛らしくてユーモラスで、
今様だと思うのですが!?
イヌフグリ少女ら元気に「犬のタマタマー」
★写真と句中の「イヌフグリ」(イヌノフグリ)は、正確には帰化種の
「オオイヌノフグリ」(大犬の陰嚢)です。この種は花径が10mmほど
で、花色が青紫色。

★これに対し、在来種「イヌノフグリ」は花径5mmほどで、花の色も
紅紫色のため識別は容易です。最近は花姿が激減し、絶滅危惧種
のリスト入りをしています。

★実の形が由来の命名者は、牧野富太郎博士です。
よっ寅さん雪駄の先のつむじ風
柴又七福神巡り(’10.1.17.)京成高砂駅前広場で
櫓が撓る矢切りの渡し長閑なり
柴又七福神巡り(’10.1.17.)江戸川・矢切りの渡しで
布袋の腹撫ぜて合掌健康祈願
柴又七福神巡り(’10.1.17.)良観寺で
鉄幹に華やぎ添えて冬至梅
小平・海岸寺境内(’10.1.11.撮影)
初空や西へ西へと飛行雲
小平市内で
緑樹抜け払子涼しき払沢(ほっさわ)の滝
奥多摩・桧原村で(09.7.27.撮影)
風天も鯛飯を食う北条鹿島
愛媛県松山市北条鹿島(09.5.12.撮影)
★風天は俳優の故渥美清の俳号。生涯の持ち役となった山田洋次
監督のシリーズ映画作品『男はつらいよ』の主人公、“寅さん”こと
車寅次郎の役柄の瘋癲イメージから「風天」を号としたもの。

★友人で北条出身の作家、脚本家、早坂暁の招きで訪れた際、土
地の名物料理である鯛飯を島の赤屋根の大田屋で賞味した。四国
に関して詠んだ俳句に次ぎの1句がある。

 
おへんろが一列に行く虹の中 風天
町火消し纏競うや馬簾菊
纏を飾る馬簾に似る花姿が名の由来
東京都薬用植物園(08.8.12.撮影)

★町火消しの馬簾(ばれん) 享保3年(1718年)江戸南町奉行の
大岡忠相が命じて組織させた「いろは四十八組」が火事現場で組の
目印にしたのが、馬簾(纏に垂らした細長い飾りで48本ある)。

東京都薬用植物園(08.8.12.撮影)
鬼百合ののけ反る花弁炙り烏賊
阿久悠作詞の「舟唄」から見立て
♪お酒はぬるめの燗がい 肴はあぶったイカでいい    
東京都薬用植物園(08.8.12.撮影)
青洲の手術ささえた朝鮮朝顔
華岡青洲が麻酔薬として用いた
東京都薬用植物園(08.8.12.撮影)
木漏れ日に朱色鮮やか節黒仙翁
夏の山道でよく出逢う
東京都薬用植物園(08.8.12.撮影)
夕萱は夜を誘って点灯す

夕方に開花 別名:黄萓 絶滅危惧種

東京都薬用植物園(08.8.12.撮影)
角胡麻はフォークで食らう西洋沢庵
ピクルスになる
東京都薬用植物園(08.8.12.撮影)
毒餃子馬なら食わぬ仙人草
有毒植物で別名:馬食わず
★2007年12月から2008年1月にかけて中国・天洋食品が製造
した冷凍餃子に何者かが有機リン酸系殺虫剤メタミドホスを混入、

千葉県千葉市、市川市、兵庫県高砂市の3家族10人が中毒症状
を起こし、うち市川市の女児が一時意識不明の重体になった。


★さらに福島県喜多方市、宮城県仙台市でも中国からの輸入餃子か
ら有機リン酸系殺虫剤ジクロルボス、パラチオン、パラチオンメチルが
次々に検出され、中国毒餃子事件として社会問題になった。
朗々と雲水遍路の般若心経
四国霊場51番札所石手寺(04.10.30.撮影)


♪BGM:H.Lichner[わすれな草]arranged by Pian♪

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