鈴童(りんどう)画像俳句コーナー

(第14集)


大手門の百人番所(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
時止めし百人番所ちちろ鳴く
カリン(花梨、榠?)(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
バラ科ボケ属
それぞれが少し歪んで榠?(かりん)の実
城垣を背に枝撓る花梨(かりん)の実
江戸城天守台(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
登高や天守台から江戸想ふ
秋あかね天守台より高く翔ぶ
ハラナガツチバチ(腹長土蜂)(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
ツチバチ科
土蜂や花粉を背負いて花巡り
汐見坂(江戸城旧本丸側)から二の丸越しに丸の内のビル群を望む)
秋の日に滄海の変汐見坂
汐見坂瞼閉ずれば秋の海
ススキ(芒、薄)(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
イネ科ススキ属
江戸城の深きで招く芒かな
風を呼び穂を波打たす芒かな
カリン(花梨)(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
バラ科ボケ属
それぞれが少し歪んで花梨(かりん)の実
城垣を背に枝撓る花梨の実
匂ひよしされど齧れぬ花梨かな
卓上に剥かるることのなき花梨
ゴンズイ(権萃)(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
ミツバウツギ科ゴンズイ属
権萃(ごんずい)や少し淫らな実を付けて
ガマズミ(莢ずみ)(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
スイカズラ科ガマズミ属
小鳥待つがまずみの実の深き赤
ウメモドキ(梅擬 )(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
モチノキ科モチノキ属
擬きかと赤い実光る梅擬(うめもどき)
シュウメイギク(秋明菊 別名:貴船菊)(11.10.9.撮影)
キンポウゲ科イチリンソウ属
菊ならぬ貴船菊咲く皇居の庭
ノコンギク(野紺菊)(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
キク科シオン属
うっすらと紫浮かべ野紺菊
シロバナキキョウ(白花桔梗)(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
キキョウ科キキョウ属
星形の崩れ許さぬ桔梗かな
切れ込みを正して咲くや白桔梗
ツリガネニンジン(釣鐘人参)(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
キキョウ科ツリガネニンジン属
二の丸や釣鐘人参江戸の音
江戸城本丸松の大廊下跡(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
秋風の吹き過ぐ松の大廊下
芙蓉揺れ松の廊下の風の音
ジョロウグモ(女郎蜘蛛)(皇居東御苑=11.10.9.撮影)
アシナガグモ科ジョロウグモ属
秋風や緋色で誘ふ女郎蜘蛛
ジュウガツザクラ(十月桜)
バラ科サクラ属
江戸城本丸跡広場で写す(皇居東御苑)
偏屈を通し十月桜咲く
咲き揃ふことなき十月桜かな
数歩過ぎ振り向く十月桜かな
十月に咲きし桜の心意気
花吹雪くことなき十月桜かな
季を違ふ十月桜の胸の内
十月の桜仰ぎて花数ふ
思ひ秘め十月桜咲き初めり
春を拒み意地張る十月桜かな
交代で花咲く十月桜かな
アサザ(浅沙、阿佐佐)
ミツガシワ科アサザ属
江戸城二の丸跡の「二の丸公園池」で写す(11.10.9.撮影))
秋蝶の黄花に紛るあさざ池
秋光にあさざ眩しき二の丸池
ミョウガ(茗荷)
ショウガ科ショウガ属
淡黄の花宥めるごとく茗荷掘る
地に降りし秋蝶に似て茗荷咲く
地を割りし黄花掬いつ茗荷掘る
ひっそりと根方に咲けり秋茗荷
繁る葉の根方に花の秋茗荷
地に開く花を掬いつ茗荷掘り
茗荷掘り儚き花を掬い上ぐ
ヤブマメ(藪豆)
マメ科ヤブマメ属
下向いて藪豆の花鰯雲
シオン(紫苑)
キク科シオン属
上背の高きを屈め花紫苑
高き丈憚りつ咲く花紫苑
シラハギ(白萩)
マメ科ハギ属
白萩の花はまとめて美しき
白萩のこぼれし庭や雪の景
白萩の縺れ縺れし古寺の庭
イヌタデ(犬蓼 別名:あかまんま)
タデ科タデ属
犬蓼の花が首振る谷戸の風
キバナアキギリ(黄花秋桐 別名:琴柱草=ことじそう))
シソ科アキギリ属
秋光に黄花秋桐(きばなあきぎり)口を裂き
サフラン(?夫藍)
アヤメ科クロッカス属
大首絵観るごとく見し花サフラン
生首を並べて咲くや花サフラン
剣山にサフラン刺せる白き指
葉を待てず後から来いと咲くサフラン
撥ね泥を泰然と浴び花サフラン
花あれば他はいらぬ気に咲くサフラン
剣山に挿せば賑わう花サフラン
ミゾソバ(溝蕎麦)
タデ科タデ属
溝蕎麦の紅指す花のあどけなし
マンジュシャゲ(曼珠紗華 別名:彼岸花)
ヒガンバナ科ヒガンバナ属
溶岩の流れに紛ふ曼珠紗華
方丈の白き着流し曼珠沙華
ツリフネソウ(釣舟草、吊舟草 別名:法螺貝草)
ツリフネソウ科ツリフネソウ
吊舟草法螺貝の音聞かしめよ
法螺貝の出舟の響き吊舟草
水軍の法螺貝の音ぞ吊舟草
ガマ(蒲)
ガマ科ガマ属
蒲の穂の絮(わた)飛び始む谷戸の沼
案山子(横沢入で)
点々と案山子の見張る谷戸の景
襤褸纏ひ務めに励む案山子かな
下手がいいアンパンマンの案山子なり
イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹)
イチョウ科イチョウ属
銀杏のさり気なく落つ石畳
息止めて銀杏拾う人のあり
落ち銀杏平然と嗅ぎ犬去れり
銀杏を踏んでごめんと呟けり
マンジュシャゲ(曼珠沙華、彼岸花)
ヒガンバナ科ヒガンバナ属
鶏頭の白花が呼ぶ庫裏の庭
マンジュシャゲ(曼珠沙華、彼岸花)
ヒガンバナ科ヒガンバナ属
紅白で並べば目出たき曼珠沙華
方丈の白き着流し曼珠沙華
ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)
ツリフネソウ科ツリフネソウ
それぞれがもやいて揺るる釣舟草
タムラソウ(田村草)
キク科タムラソウ属
田村草離れぬ蝶にそっと添い
吸蜜の虫が揺らすや田村草
ノコンギク(野紺菊)
キク科シオン属
花数で勝負かけおり野紺菊
男追ふ女の摘みし野菊かな
薄っすらと青滲ませて野紺菊
遊歩道刈り残さるる野菊かな
花びらの欠けたる多き野菊かな
薄っすらと土に汚れて野菊咲く
花と花補い合いて咲く野菊
野の菊を揃えて摘めばよき供花に
サワギキョウ(沢桔梗)
キキョウ科ミゾカクシ属
瀬音する岸辺たどれば沢桔梗
ススキ(芒、薄)
イネ科ススキ属
穂を揃え風の行方を指す芒
日を受けて真赭の芒風呼べり
サネカズラ(実葛)
マツブサ科サネカズラ属
さねかずら色づき初めし十五歳
赤き実はやはり乙女のさねかずら
シロヤマブキ(白山吹)
バラ科シロヤマブキ属
山吹の黒き実濡らす秋時雨
鰯雲(別名:巻積雲。鱗雲)
畑作業手を休めれば鰯雲
畑作業手を休めれば鰯雲
ミゾソバ(溝蕎麦)
タデ科タデ属
都立野川公園自然観察園で08.10.6.撮影
溝蕎麦の花咲く奥に瀬の響き
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い 別名:棘蕎麦))
タデ科タデ属
都立野川公園自然観察園で06.9.8.撮影
花可憐されど継子の尻拭い
サクラタデ(桜蓼)
タデ科タデ属
都立野川公園自然観察園で08.10.6.撮影
ほんのりと紅浮かべたるさくら蓼
穂を垂れて淡き紅指すさくら蓼
ミソハギ(禊萩、溝萩)
ミソハギ科ミソハギ属
姿見の池で10.8.30.撮影
溝萩の花束並べ売る農婦
ホトトギス(杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属
東京都薬用植物園で09.10.15.撮影
木漏れ日に斑を散らしたる杜鵑草
ニラ(韮)
ネギ科ネギ属
モンシロチョウ(紋白蝶)
シロチョウ科モンシロチョウ属
鈴木町菜園で11.9.14.撮影
韮の花秋蝶も来る蜂も来る
韮の花蜜吸ふ秋蝶つぎつぎと
モロヘイヤ(別名:縞綱麻=しまつなそ、ジュート)
シナノキ科ツナソ属
鈴木町菜園で11.9.14.撮影
秋暑し黄花ちらほらモロヘイヤ
オクラ(秋葵)
アオイ科トロロアオイ属
鈴木町菜園で11.9.14.撮影
半日の儚さに耐えオクラ咲く
バジル(バジリコ)
シソ科メボウキ属
鈴木町菜園で11.9.14.撮影
秋播きを終えて最後にバジル摘み
中秋の名月
自宅で11.9.11.撮影(満月前日)
名月や喜怒哀楽の繰り返し
<東日本大震災から半年の夜に>
満月の誠に円き姿して
今日の月シャワーを浴びて来しごとし
オニヤンマ(鬼蜻?、馬大頭)
オニヤンマ科オニヤンマ属
webから転借
水平に野川を翔べり鬼やんま
鬼やんま千軍万馬の凄味あり
鬼やんま武将のごとき面構え
ウスバカゲロウ(薄翅蜉蝣 別名:極楽蜻蛉)
ウスバカゲロウ科ウスバカゲロウ属
wikipediaから転借
はかな気に薄翅蜉蝣舞い降りぬ
クサカゲロウ(草蜉蝣、臭蜉蝣)
クサカゲロウ科クサカゲロウ属
wikipediaから転借
壁にゐる草蜉蝣(くさかげろう)の薄き影
優曇華(うどんげ)や草蜉蝣に化けにけり
カゲロウ(蜉蝣)
モンカゲロウ科
webから転借
かげろふや食むことのなき吻(くち)あはれ
<口吻は退化して摂食機能がない>
蜉蝣(かげろふ)や交尾で終へる命かな
<成虫の寿命は数時間、交尾を終えると死ぬ>

ハナトラノオ(花虎ノ尾)
シソ科ハナトラノオ属
菜園で11.9.10.撮影
秋暑し花虎ノ尾の径をゆく
オオカッコウアザミ(大郭公薊 別名:アゲラタム)
キク科カッコウアザミ属
東京都殿ヶ谷戸庭園で11.9.9.撮影
秋の日や郭公薊(かっこうあざみ)霞咲く
コムラサキ(小紫 別名:小紫式部、小式部)
クマツヅラ科ムラサキシキブ属
東京都殿ヶ谷戸庭園で11.9.9.撮影
小紫静かに色を染め始む
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
キキョウ科ツリガネニンジン属
東京都殿ヶ谷戸庭園で11.9.9.撮影
聞こえるや釣鐘人参秋の音
キンミズヒキ(金水引)
バラ科キンミズヒキ属
東京都殿ヶ谷戸庭園で11.9.9.撮影
秋の日や金水引の花眩し
ツルボ(蔓穂)
ユリ科ツルボ属
東京都殿ヶ谷戸庭園で11.9.9.撮影
蔓穂咲く人気ない道秋の暮
草叢の蔓穂も霞む秋の暮
オミナエシ(女郎花)
オミナエシ科オミナエシ属
東京都殿ヶ谷戸庭園で11.9.9.撮影
女郎花相呼び揺れる男郎花(おとこえし)
エノコログサ(狗尾草 別名:猫じゃらし)
イネ科エノコログサ属
インターネットより転借
てんでんに尻尾振りおり猫じゃらし
ミヤギノハギ(宮城野萩)
マメ科ハギ属
東京都殿ヶ谷戸庭園で11.9.9.撮影
風の道揺れて目を惹く萩の花
葉と交ざり風に遊ぶや萩の花
萩の花赤紫の鬼ごっこ
ヒゴイ(緋鯉)
コイ科コイ属
東京都殿ヶ谷戸庭園で11.9.9.撮影
秋麗や緋鯉の群れの赤きこと
どぜう鍋
浅草・飯田屋HPから転借
どぜう鍋食う間も煮立つ気ぜわしさ
どぜう鍋丸の小骨のちくちくと
<どぜう鍋には、丸ごとの「丸」と骨を抜いた「裂き」がある。>
どぜう鍋突きつ政治談議かな
<野田“どぜう内閣”11.9.2.発足>
どぜう鍋床屋政談花盛り
サボテン(シャボテン、仙人掌、覇王樹)
サボテン科エキノプシス属
11.8.30.庭で撮影
さぼてん花一日の命たおやかに
羅(うすもの)の花弁たおやかサボテン咲く
儚くも一日を限りさぼてんの花
タマスダレ(玉簾)
ヒガンバナ科タマスダレ属
11.8.30.小平市内で撮影
玉簾ほそ葉を揺らす処暑の風
玉すだれ見上げる空の鰯雲
玉すだれ君ら群れるとよく目立ち
ナス(茄子)
ナス科ナス属
10.8.11.小平市内の菜園で撮影
嫁のためなお実を付けよ茄子の花
スベリヒユ(滑?)
スベリヒユ科スベリヒユ属
09.8.26.小平市内の菜園で撮影
畑では目の敵なる滑?(すべりひゆ)
イヌタデ(犬蓼 別名:アカマンマ)
タデ科タデ属
10.10.26.玉川上水で撮影
ままごとの赤飯懐かし赤まんま
カラスウリ(烏瓜)
ウリ科カラスウリ属
wikipediaから転借
神様がレース編みする烏瓜
ノアザミ(野薊)
キク科アザミ属
10.5.25.玉川上水で撮影
夏薊路傍に矜持失わず
オジギソウ(お辞儀草、含羞草 別名:眠り草、ミモザ)
ネムノキ科オジギソウ属
wikipediから転借
乙女の胸触れて閉じたり含羞草(おじぎそう)
ニラ(韮)
ネギ科ネギ属
小平市内で11.8.24.撮影
どんと鳴る昼の花火や韮の花
ゴーヤ(別名:苦瓜、蔓茘枝)
ウリ科ツルレイシ属
菜園で10.8.11.撮影
節電の夏名を売りしごーやかな
 <今夏は原発事故に伴う節電対応でグリーンカーテン用のゴーヤの
 苗がひっぱりだこで入手困難になった。電力不足は起きなかった。>
エコカーテンもいで食らいしごーやかな
苦瓜に食傷したり活け簾
苦瓜のごろごろとある簾かな
ノウゼンカズラ(凌霄花)
ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属
小平市内で11.8.19.撮影
凌霄花(のうぜんか)風なきままにきょうは処暑
凌霄花揺れしと見れど不動なり
けふもまた残暑お見舞い凌霄花
マダガスカル・ジャスミン(別名:舌切草)
ガガイモ科シタキソウ属
庭で11.8.15.撮影
炎天を照り返し咲く舌切草(したきそう)
濃い美女の暑きに似たる舌切草
ツクツクボウシ(つくつく法師 別名:法師蝉)
セミ科ツクツクボウシ属
法師蝉の初蝉鳴くや終戦日
法師蝉鳴いて今日は終戦日
法師蝉気ぜわしく鳴く終戦日
玉音盤
(玉音放送で流された昭和天皇の肉声を録音したレコード盤)
NHK放送博物館所蔵
玉音の甲高き声終戦日
虚脱する大人の中で終戦日
アブラゼミ(油蝉)
セミ科アブラゼミ属
蝉時雨聞くこともなく鰯雲
アオムシ(青虫 モンシロチョウの幼虫)
シロチョウ科モンシロチョウ属
青虫の可愛くもあり無気味なり
青虫をさっと踏む人できぬわれ
青虫のさっと潰され事もなし
青虫に足踏みかねて笑われる
青虫に戸惑ふを見て友が踏む
ヘクソカズラ (屁糞葛)
アカネ科ヘクソカズラ属
灸花(やいとばな)貼り付く荒家熱かりき
蔓伸ばすへくそ葛のおちょぼ口
水遣りで気付けば諸処に灸花(やいとばな)
大文字(如意ヶ岳)
wikipediaから転借
被災松迎えて送れ五山の火
被災松迎えて燃えよ大文字
広島に投下された原子爆弾のキノコ雲
wikipediaより転借
核被爆また繰り返し原爆忌
長崎に投下された原子爆弾のキノコ雲
wikipediaより転借
原発の汚染に怯え原爆忌
原爆ドーム 福島第一原発4号機
誤ちは繰り返されて原発忌
水素爆発した東京電力福島第一原子力発電所4号機(11.3.15.)
wikipediaより転借
フクシマを加えて三つの核被爆
ギボウシ(擬宝珠)
ユリ科ギボウシ属
庭で11.8.9.撮影
葉ばかりが突如茎伸び花ぎぼし
エゴノキ(えごのき)
エゴノキ科エゴノキ属
玉川上水で11.8.2.撮影
えごの木や花の数だけ実を下げて
ヤブミョウガ(藪茗荷)
ツユクサ科ヤブミョウガ属
玉川上水で11.8.2.撮影
白蝋の花群れ清がし藪茗荷
ザクロ(石榴、柘榴、若榴)
ザクロ科ザクロ属
玉川上水で11.8.2.撮影
葉の陰に頑固一徹石榴の実
クリ(栗)
ブナ科クリ属
玉川上水で11.8.2.撮影
若栗の鮮緑色に転がりて
ムクゲ(槿、木槿、無窮花)
アオイ科フヨウ属
玉川上水で11.8.2.撮影
花木槿一片ずつに紅刷けり
スイカ(西瓜)
ウリ科スイカ属
六分の一切れで買ふ西瓜かな
ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋紋♀)
タテハチョウ科ツマグロヒョウモン属
11.8.3.庭で撮影
破(や)れ翅の逝く場所探す母の蝶
バラ(薔薇)
バラ科バラ属
庭で11.7.28.撮影
紅蓮となり紅蓮の薔薇の咲きにけり
ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋紋♀)
タテハチョウ科ツマグロヒョウモン属
11.7.25.庭で撮影
炎天を翅いっぱいに夏の蝶
夏の日を翅パラボラに豹紋蝶
太陽光翅に集めて豹紋蝶
入道雲(積乱雲)
いくつもの思い出の果て雲の峰
シジフォスの岩押し上げつ雲の峰
菜園で11.7.6.撮影
水遣りの小さき虹や夏帽子
水遣りの小さな虹や日の眩し
ナス(茄子、なすび)
ナス科ナス属
11.7.17.菜園で撮影
じりじりと音立てて茄子照り返す
ナデシコ(撫子、瞿麦)
ナデシコ科ナデシコ属
08.7.30.都殿ヶ谷戸庭園で撮影
撫子や秋に先駆け花野満つ
女子サッカーW杯決勝でアメリカをPK戦で破り、優勝トロフィーを掲げて
喜ぶ澤主将(中央)と日本の選手たち=11.7.18.毎日新聞電子版
諦めぬなでしこジャパン夏の正夢
ナス(茄子、なすび)
ナス科ナス属
11.7.17.菜園で撮影
旱天に艶失わぬ茄子をもぐ
キュウリ(胡瓜)
ウリ科キュウリ属
11.7.17.菜園で撮影
採れたての温みの残る胡瓜食む
キュウリ(胡瓜)
ウリ科キュウリ属
11.7.17.菜園で撮影
ちくちくと素手に棘刺す胡瓜もぎ
11.7.17.の情報(NHKホームページから)
熱中症罹患して知る死の易き
熱中症鬼も霍乱だぞなもし
死神がお出でお出での熱中症
同窓会菜園の共同農作業(11.7.6.撮影)
猛暑畑ひょいと命を取られかけ
トカゲ(蜥蜴、石竜子)
トカゲ科トカゲ属
藻の上で蜥蜴猛暑を凌ぎおり
(晩春に出逢った尻尾の切れた蜥蜴?尻尾が再生していない?)
シオカラトンボ(塩辛蜻蛉 ♀は麦藁蜻蛉とも言う)
トンボ科シオカラトンボ属
wikipediaから転借
梅雨明けの麦藁とんぼ池面撫で
ワスレグサ(忘草 別名:野萱草=花が一重、藪萱草=花が八重)
ユリ科ワスレグサ属
玉川上水で11.7.8.撮影
山道に狐火灯す忘れ草
草叢に灯火の如き忘れ草
ヤブカンゾウ(藪萱草)
ユリ科ワスレグサ属
玉川上水で11.7.8.撮影
枯れ花を首に添えたる藪萱草
タチアオイ(立葵)
アオイ科ビロードアオイ属
玉川上水で11.7.8.撮影
風受けて茎撓らせる立葵
カンナ(別名:檀特=だんどく)
カンナ(ダンドク)科カンナ属
玉川上水で11.7.8.撮影
鮮黄に雀斑散らしてカンナ咲く
檀特は季語で覚えし花カンナ
陽炎の揺れ立つ道にカンナ咲く
キバナコスモス(黄花コスモス)
キク科コスモス属
玉川上水で11.7.8.撮影
眩む日の黄花コスモス赤銅色
シラン(紫蘭)
ラン科シラン属
玉川上水で11.7.8.撮影
白花も紫蘭と呼びしわけ知らん
マキギヌ(巻絹 別名:蜘蛛の巣万代草)
庭で11.7.5.撮影
巻絹の花火打ち上ぐ紅小花
ゼニアオイ(銭葵)
東大和市内でJ.6.27.撮影)
爺と孫笑みて佇む銭葵
シクラメン
庭で11.7.2.撮影
真夏日や狂い咲きなりシクラメン
何か変真夏に咲きしシクラメン
何か変猛暑の庭のシクラメン
アジサイ(紫陽花)
鎌倉の長谷寺で11.6.29.撮影
長谷寺や紫陽花の先由比ヶ浜
ガクアジサイ(額紫陽花「鎌倉」)
鎌倉の長谷寺で11.6.29.撮影
長谷寺の遊歩の径や額の花
老友と色の径行く紫陽花寺
ウズアジサイ(渦紫陽花 別名:福助紫陽花)
鎌倉の極楽寺で11.6.29.撮影
あれもこれも渦紫陽花の極楽寺
オカトラノオ(岡虎の尾)
鎌倉の長谷寺で11.6.29.撮影
真夏日の丘虎の尾や不動なり
ザクロ(石榴)
新宿・甘泉園で11.6.17.撮影
花ざくろ雨に毅然と焔あげ
花ざくろ雨中に焔揺らしおり
アジサイ(紫陽花)
新宿・甘泉園で11.6.17.撮影
雨に濡れ花色競ふ濃紫陽花
サボテン(自庭で11.6.8.撮影)
針千本その上に咲く花さぼてん
針山に嫋嫋と咲く花さぼてん
花さぼてん兜の上に咲くごとし
アマリリス(自庭で11.6.10.撮影)
アマリリス足元照らすごとく咲く
首曲げて何告げんとすアマリリス
トカゲ(蜥蜴、石竜子)
(自庭で11.6.9.撮影)
庭住みの蜥蜴の尻尾長すぎる
バラ(薔薇)
バラ科バラ属
紅薔薇は花芯を開き誘惑す
♪BGM:文部省唱歌[われは海の子]arranged by Ripple♪
表紙へ 画像俳句
13集
画像俳句
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