季節の便り


2010年5〜6月
夏季号初夏版




[八国山南麓の北山公園のハナショウブ](6月24日)

★みなさん、こんにちは。

★梅雨の晴れ間野24日、吟行句会に参加、東村山市域の北側に延びる狭山丘陵八国山緑地の麓、北山公園菖蒲園に出かけました。

[歩いてみよう東村山]から転借

★西武新宿線東村山駅西口から北山公園までは、ゆっくり歩いても40分余りの軽ウォーキング・コース。この日は猿田彦神社→弁天橋→大善院と辿り、都内唯一の木造国宝建造物、千体地蔵堂がある正福寺に立ち寄って、国宝を拝観。

臨済宗建長寺派 正福寺本堂 千体地蔵堂
正福寺境内にある都内唯一の国宝木造建造物
ハス(蓮) ハス
ハス科ハス属(正福寺本堂脇の水盤で植栽) ハス科ハス属
クチナシ(梔子、巵子、支子) クチナシ
アカネ科クチナシ属 アカネ科クチナシ属
ボダイジュ(菩提樹) タイサンボク(泰山木、大山木)
シナノキ科シナノキ属 モクレン科モクレン属
カリン(榠?、花梨) カンナ
バラ科ボケ属 カンナ科カンナ属
弁天堂 弁天橋
ヒツジグサ(未草 別名:睡蓮) ヒツジグサ
スイレン科スイレン属 スイレン科スイレン属
ムシトリナデシコ(虫取り撫子) メキシコマンネングサ(メキシコ万年草)
ナデシコ科マンテマ属 ベンケイソウ科マンネングサ属

★正福寺で一息入れた後、20分ほどで八国山緑地の南面に広がる北山公園の菖蒲園に到着。参加の10人は、思い思いに木道を巡り、満開のハナショウブを鑑賞しながら、句作1時間。再び炎天下を15分ほど歩き、昼食と句会用の会場へ。ウォーキングだけとは、また一味違う楽しい吟行句会でした。

北山公園菖蒲園(奥は八国山緑地) 北山公園菖蒲園
ハナショウブ(花菖蒲) ハナショウブ
アヤメ科アヤメ属 アヤメ科アヤメ属
ハナショウブ ハナショウブ
アヤメ科アヤメ属 アヤメ科アヤメ属
ハナショウブ ハナショウブ
アヤメ科アヤメ属 アヤメ科アヤメ属
ユウスゲ(夕菅 別名:黄菅)とノカンゾウの交雑種? ユウスゲ
ユリ科ワスレグサ属 ユリ科ワスレグサ属
ノカンゾウ(藪萓草) ヒルガオ(昼顔)
ユリ科ワスレグサ属 ヒルガオ科ヒルガオ属
キツネノボタン(狐の牡丹) キツネノボタン
キンポウゲ科キンポウゲ属 キンポウゲ科キンポウゲ属
イモカタバミ(芋片喰) ハルシャギク(波斯菊)
カタバミ科カタバミ属 キク科ハルシャギク属
アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧) ガクアジサイ(額紫陽花 品種名:隅田の花火)
アカバナ科マツヨイグサ属 アジサイ科アジサイ属



[都内唯一の水郷公園・都立水元公園のハナショウブ](6月13日)

★みなさん、こんにちは。

★6月13日(日)、江戸幕府(8代将軍吉宗)が亨保14年(1729年)に灌漑用水を調整する遊水池として開削した小合溜(こあいだめ)の都立水元公園(葛飾区)に出かけ、満開のハナショウブを見てきました。

都内唯一の水郷景観を持つ都立水元公園 園内の菖蒲園

★JR金町駅からウォーキングで、途中、「しばられ地蔵」(詳しい由来は本コーナー末尾に)で知られる業平山南蔵院などに立ち寄りながら公園へ。水元公園は、都立公園の中で最大の敷地面積を持ち、小合溜から引いた水路が園内を縦横に走る都内唯一の水郷公園で、対岸は埼玉県民の憩いの場、県立三郷公園になっています。

業平山南蔵院 山門
広々とした南蔵院境内 大岡越前守ゆかりの「しばられ地蔵尊」
荒縄を巻き付けて願掛けする 荒縄でしばられたお地蔵様
ノダフジ(野田藤 俗称:フジ) ノダフジ
マメ科フジ属(南蔵院で) マメ科フジ属
都立水元公園の菖蒲園 菖蒲園
写真撮影のカメラマン ハナショウブを背に浴衣姿で微笑むモデルの娘さん
絵筆を走らす人々 描く
ハナショウブ(花菖蒲)
アヤメ科アヤメ属
釣り糸を垂れる太公望 狙う獲物はヘラブナ
水路で餌を漁るコサギ(小鷺) コサギ
サギ科シラサギ属 サギ科シラサギ属
ダイサギ(大鷺) ダイサギ
サギ科アオサギ属 サギ科アオサギ属
アオサギ(蒼鷺) アオサギ
サギ科アオサギ属 サギ科アオサギ属
スイレン(睡蓮 別名:未草) ヒツジグサ
スイレン科スイレン属 スイレン科スイレン属
キンシバイ(金糸梅) キンシバイ
オトギリソウ科オトギリソウ属 オトギリソウ科オトギリソウ属
ザクロ(石榴、柘榴、若榴) ザクロ
ザクロ科ザクロ属 ザクロ科ザクロ属

★昭和50年まで都立江戸川水郷自然公園と呼ばれていた園内には、ポプラ並木、メタセコイヤの森、ハンノキなど水辺に強い樹木が育ち、ハナショウブのほか、スイレン、コウホネなど水生植物も。

トウネズミモチ(唐鼠黐) トウネズミモチ
モクセイ科イボタノキ属 モクセイ科イボタノキ属
サンゴジュ(珊瑚樹) サンゴジュ
スイカズラ科ガマズミ属 スイカズラ科ガマズミ属
メタセコイア(和名:曙杉、一位檜) ポンドサイプレス
スギ科メタセコイア属 スギ科ヌマスギ属
ポプラ(和名:静養箱柳)並木
ヤナギ科ヤマナラシ属
しばられ地蔵の由来
★亨保年間八代将軍徳川吉宗の治世、或る夏の昼下り日本橋のさる呉服問屋の手代が荷車に反物を満載して南蔵院の門前を通りかかった。ここらで一服と門前に車を止め境内の銀杏の木陰に涼をとる中についうとうとと一と眠りしてしまった。目がさめて見るとさあ大変門前に置いた車がない、青くなって番所へ・・・。

★そこで当時名奉行との聞え高い大岡越前守忠相の直々の取調べとなった。「寺の門前に立ち乍ら泥棒の所業を黙って見ているとは門前の地蔵も同罪なり直ちに縄打って召し捕って参れ」地蔵はぐるぐるに縛られ車に乗せられて与力、同心に守られて江戸市中を引廻され南町奉行所へ・・・。

★物見高い江戸市中のやじ馬連中、どんなお裁きが始まるかと奉行所へなだれ込んだ。頃を見計った越前守は門を閉めさせ「天下のお白洲へ乱入するとは不届至極、その罰として反物一反の科料申附ける」鶴の一声、奉行所にはその日の中に反物の山が出来た。手代に調べさせると、その中から盗品が出てそれからそれへと調べると当時江戸市中を荒した大盗賊団が一網打尽となった。

★越前守は地蔵尊の霊験に感謝し立派なお堂を建立し盛大な縄解き供養を行った。以来「しばられ地蔵」と呼ばれ盗難除け、足止め、厄除け、さては縁結びまで凡ゆる願いごとを聞いてくださる地蔵尊としてお願いするときは縛り、願い叶えば縄解きする風習が生まれた。今も幾百人ものお願いごとを秘めてしばられつづけている。(南蔵院のパンフレット「史蹟しばられ地蔵」から転載)





[里山の中の美術館と庭園散歩](5月28日)

風薫る5月も後3日となった28日、誘われて上野から快特で京成佐倉駅、さらに送迎バスに乗り継ぎ、千葉県佐倉市坂戸の川村記念美術館に出かけてきました。

川村記念美術館

★印刷インキ、合成樹脂などの総合化学メーカーの企業立美術館ですが、17世紀のレンブラントからモネ、ルノワールら印象派、ピカソ、シャガールなど近代絵画、20世紀のアメリカ美術、日本の屏風絵、美人画と多彩なコレクションで知られています。

★ここのもう一つの呼び物は、里山の地形を生かした約3万坪の緑豊かな広大な敷地。美術館正面の大池にはコブハクチョウ、マガモ、シナガチョウ、カワウなどが遊弋、林間を通る自然散策路ではアズマシャクナゲ、サラサウツギ、ヤエザキコデマリなどの花々、蓮池では紅白のヒツジグサ(スイレン)が迎えてくれました。

庭園の池(中央奥の建物はDIC研究所 庭園の池
マガモ シナガチョウ
カモ目カモ科 カモ目カモ科
アズマシャクナゲ(東石楠花) アズマシャクナゲ
ツツジ科ツツジ属 ツツジ科ツツジ属
カルミア(別名:亜米利加石楠花、花笠石楠花) カルミア
ツツジ科カルミア属 ツツジ科カルミア属
カルミア カルミア
ツツジ科カルミア属 ツツジ科カルミア属
ヤマキマダラヒカゲ ヤマキマダラヒカゲ
チョウ目タテハチョウ科 チョウ目タテハチョウ科
ベニウツギ(紅空木) ベニウツギ
スイカズラ科タニウツギ属 スイカズラ科タニウツギ属
サラサウツギ(更紗空木). サラサウツギ
ユキノシタ科ウツギ属 ユキノシタ科ウツギ属
ヤエザキコデマリ(八重咲き小手毬) ヤエザキコデマリ
バラ科シモツケ属 バラ科シモツケ属
ガマズミ(莢迷) ガマズミ
スイカズラ科ガマズミ属 スイカズラ科ガマズミ属
ヤマボウシ(山法師、山帽子) ガクアジサイ(額紫陽花)
ミズキ科ミズキ属 アジサイ科アジサイ属
ヒツジグサ(未草 別名:睡蓮)) ヒツジグサ
スイレン科スイレン属 スイレン科スイレン属
ヒツジグサ ホタルブクロ(蛍袋)
スイレン科スイレン属 キキョウ科ホタルブクロ属
ムラサキカタバミ(紫片喰、紫酢漿草) ムラサキカタバミ
カタバミ科カタバミ属 カタバミ科カタバミ属
カタバミ(片喰、酢漿草) ヒルガオ(昼顔)
カタバミ科カタバミ属 ヒルガオ科ヒルガオ属


♪BGM:Chopin[Piano Concerto No.1]arranged by Reinmusik♪

表紙へ 季節の便り
目 次



inserted by FC2 system