季節の便り

 2010年1月 冬季号中冬版

    


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[玉川上水で年明け初めてオオイヌノフグリに対面](10.1.23.)

みなさん、こんにちは。

都立小金井公園へ梅林の開花状況を偵察に玉川上水を下って行く途中、小桜橋から歩き出して二つ目の貫井橋近くまで来たところで、遊歩道の端にオオイヌノフグリの青紫色の花が1輪咲いているのを見つけました。年が明けて初のお目見えです。

道の端に一輪咲くやイヌフグリ
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
ゴマノハグサ科クワガタソウ属

★草花好きの方はご存知の通り、オオイヌノフグリ(大犬の隠嚢)は帰化種で、花径が10mmほど、花色は青紫色。これに対して、在来種イヌノフグリ(犬の隠嚢)は、花径5mmほどで、花の色も紅紫色のため、識別は容易です。最近は花姿(もちろん株そののものも)が激減して、絶滅危惧種のリスト入りをしています。

★2輪目、3輪目を期待して小金井橋、陣屋橋と遊歩道の道端を“蚤取りまなこ”で視線を走らせながら下りましたが、この日、オオイヌノフグリは1輪だけしか対面できませんでした。私はちょっと漢字表記が憚られるのを気にしつつも、正式な植物名なので「隠嚢」と書いてしまいましたことをご了承下さい。実の形が名の由来の命名者は、牧野富太郎博士です。

★話を最初に戻して、私がたった1輪咲いているオオイヌノフグリをしゃがみ込んで接写していると、お揃いのジャージー姿のバレー部員らしい女子中学生が自転車で数人通りがかり、「イヌノフグリだ!」と立ち止りました。「そうだね。正確には、その仲間のオオイヌノフグリ」と私が応ずると、花の名前を上げた子が「犬のタマタマ」と叫び、元気な笑い声を残して立ち去って行きました。

★そこで字余りですが、拙句を同じ画像で披露させていただきます。     


イヌフグリ少女ら元気に「犬のタマタマー」



[都立小金井公園の梅林から開花速報②](10.1.23.)

みなさん、こんにちは。

都立小金井公園の梅林から「ウメ開花速報②」をお届けします。「開花速報1」から8日目の23日、梅林の開花はかなり進んでいました。

紅梅のトップを切って、「鴛鴦」(紅梅性八重)が10輪ほど開花。淡紅梅の「曙」(野梅性一重)は3分咲きに。前回は1~2分咲きだった「長寿」(野梅性八重)、「八重野梅」(難波性八重)は早くも7分咲き。「水心鏡」(野梅性八重)も4分咲きまで花数を増やしていました。

オシドリ(鴛鴦) オシドリ
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属
アケボノ(曙) アケボノ
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属
チョウジュ(長寿) チョウジュと残月
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属
ヤエヤバイ(八重野梅) ヤエヤバイ
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属
スイシンキョウ(水心鏡) スイシンキョウ
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属

先回の訪問では、蕾だった「八重冬至」(野梅性八重)、「古城の春」(同)は、4分から5分咲きに進み、「一重野梅」(野梅性一重)も数輪が咲き始めていました。

ヤエトウジ(八重冬至) ヤエトウジ
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属
コジョウノハル(古城の春) コジョウノハル
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属
ヒトエヤバイ(一重野梅) ヒトエヤバイ
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属

梅林脇のロウバイとソシンロウバイは、いまが満開のピークです。

ロウバイ(蝋梅) ロウバイ
ロウバイ科ロウバイ属 ロウバイ科ロウバイ属
ソシンロウバイ(素心蝋梅) ソシンロウバイ
ロウバイ科ロウバイ属 ロウバイ科ロウバイ属



[柴又七福神巡り](10.1.17.)

みなさん、こんにちは。

17日の東京は寒い朝でしたが、雲一つないウォーキング日和になりました。医療生協主催の柴又七福神巡りに参加、京成高砂駅を起点に「寅さん」が御神水で産湯をつかったという題経寺(毘沙門天)など7ヵ寺を回り、終着点の柴又駅へ。

冬枯れの季節、途中で出逢った花数はわずか。宝生院(大黒天)の庭のソシンロウバイとスイセン、マンリョウの実、住宅街のマンションの植え込みで真っ赤な花を付けたアロエ、そしてもう一つ、霜には耐性がないはずのゼラニウムが題経寺の境内脇の道端で朱色の5弁花を元気に開いていました。


宝生寺(大黒天) ソシンロウバイ(素心蝋梅)
葛飾区柴又3丁目 ロウバイ科ロウバイ属
スイセン(水仙) マンリョウ(万両)
ヒガンバナ科スイセン属 ヤブコウジ科ヤブコウジ属
アロエ(蘭) 矢切りの渡し
アロエ科アロエ属 江戸川
題経寺(帝釈天)の山門 題経寺の本堂
葛飾区柴又7丁目
猿回し ゼラニウム
題経寺の境内で フウロウソウ科テンジクアオイ属
宝袋尊(布袋尊)のお腹を撫でて健康祈願 「フーテンの寅さん」像
良観寺(葛飾区柴又3丁目) 京成柴又駅前で

江戸川の堤防道路からは、満員の客を乗せた櫓漕ぎの矢切りの渡し船を遠望。柴又駅前では、ふらりと旅に出ようとしている等身大の「フーテンの寅さん」像が迎えてくれました。



[都立小金井公園の梅林から開花速報①](10.1.15.)

みなさん、こんにちは。

15日の東京は、快晴、無風。日中は、ここ数日続いた寒さも緩み、早速デジカメ片手に玉川上水経由で都立小金井公園の梅林へウメの開花状況を偵察に出かけました。「ウメ開花速報①」です。

梅林は人影もまばらでしたが、早咲きの八重白梅「八重野梅」「長寿」「水心鏡」が、いずれも1~2分咲きまできていました。花弁の花芯部分が淡緑色になる遅咲きの一重青軸性白梅「月影」と「月の桂」は、2月上旬の開花に向けて緑色の蕾が3mmほどに膨らんでいました。


八重野梅(八重白梅) 八重野梅
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属
長寿(八重白梅) 長寿
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属
水心鏡(八重白梅) 水心鏡
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属
月影(一重青軸性白梅) 月の桂(一重青軸性白梅)
バラ科サクラ属 バラ科サクラ属
ミツマタ(三椏) 玉川上水
ジンチョウゲ科ミツマタ属 羽村取水堰から21km付近

梅林の脇では、ミツマタが灰緑色の蕾をびっしりと付けていました。陽が陰るとともに一気に寒さが戻ったこの日の東京でした。



[玉川上水・小金井橋の海岸寺の冬至梅開花](10.1.11.)

みなさん、こんにちは。

「成人の日」の11日、東京は薄曇りの寒い一日になりました。昼過ぎ、所用で玉川上水の小金井橋に近い海岸禅寺前を通りかかると、境内の白梅が咲き始めていました。早咲きの冬至梅で、すでに20輪ほど開花していました。


ウメ(梅 品種名:冬至梅)
バラ科サクラ属

いよいよウメの季節。近日中に小金井街道を挟んで、お寺からすぐ傍の都立小金井公園の梅林を偵察して来ようと思います。



[初歩き玉川上水~都立小金井公園](10.1.4.)

みなさん

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

お正月の明けた4日、玉川上水の小桜橋から川沿いに梶野橋、そして親子連れでにぎわう都立小金井公園まで往復約6kmの初歩きをしてきました。

暮れに管理者の手で除草された川辺の草地は、まだ落ち葉で埋まったままですが、枯葉の間から顔を出しているカタバミの黄花を見つけました。貫井橋付近では、純白の花姿のスイセン「ペーパーホワイト」も。


カタバミ(片喰) スイセン(水仙 品種名:ペーパーホワイト)
カタバミ科カタバミ属 ヒガンバナ科スイセン属

小金井公園の広場では、凧が青空に舞い、梅林傍ではソシンロウバイ、ロウバイがほぼ満開。アカバナマンサクは冬芽が口を開け、真紅の花弁を覗かせ、江戸東京たてもの園の堀割や雑木林の奥の池面には、カルガモやマガモがのんびりと羽を休めていました。

ソシンロウバイ(素心蝋梅) ソシンロウバイ
ロウバイ科ロウバイ属 ロウバイ科ロウバイ属
ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅) ロウバイ
ロウバイ科ロウバイ属 ロウバイ科ロウバイ属
アカバナマンサク(赤花満作) アカバナマンサク
マンサク科 マンサク属 マンサク科 マンサク属
雑木林 スズカケノキ(鈴掛の木、篠懸の木)
スズカケノキ科スズカケノキ属
マガモ(真鴨 手前が♂) カルガモとマガモ
ガンカモ目ガンカモ科 ガンカモ目ガンカモ科



♪BGM:Chopin[Nocturne15]arranged by Yuuki Aizawa♪


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