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ヤブコウジ(藪柑子、十両) |
ヤブコウジ科ヤブコウジ属 |
控え目に十両名乗る藪柑子 |
わが庭に千両はなし藪柑子 |
庭主に似合うとばかり藪柑子 |
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シャコバサボテン(蝦蛄葉仙人掌) |
サボテン科スクルンベルゲラ属 |
燭灯ししゃこばさぼてん冬明り |
しゃこばさぼてん燭増やしゆく師走かな |
冬呼んでしゃこばさぼてん花繚乱 |
冬を待ちしゃこばさぼてん燃へ立ちぬ |
しゃこばさぼてん艶やかに咲く師走かな |
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お大師の巨像立つ山冬紅葉 |
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コウヤボウキ(高野箒) |
キク科コウヤボウキ属 |
12.11.21.愛媛県松山市内で |
冬晴れや高野箒の影一輪 |
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コセンダングサ(小栴檀草) |
キク科センダングサ属 |
12.11.21.愛媛県松山市内で |
道の端に小栴檀草冬へんろ |
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12.11.21.愛媛県松山市内で |
舗装路の深紅の一葉冬紅葉 |
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四万十川(12.11.20.) |
冬うらら四万十の色空の青 |
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フジバカマ(藤袴) |
キク科ヒヨドリバナ属 |
枯れてこそ芳香いずるや藤袴 |
末枯れてほのと香るや藤袴 |
供花筒に藤袴挿す墓のあり |
末枯れてほのと香るや藤袴 |
陽光のす枯れて寂し藤袴 |
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ササリンドウ(笹竜胆) |
リンドウ科リンドウ属 |
昂然と天を仰ぎし笹竜胆 |
廃村の午後の日差しに笹竜胆 |
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ホトトギス(杜鵑草 、時鳥草) |
ユリ科ホトトギス属 |
枯れ草に姿くらまし杜鵑草 |
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キフネギク(貴船菊。秀明菊) |
キンポウゲ科イチリンソウ属 |
貴船菊菊の名を持つ異端花 |
貴船菊名も花弁も擬(もどき)なり |
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ツリガネニンジン(釣鐘人参). |
キキョウ科ツリガネニンジン属 |
釣鐘人参魔法をかけて鳴らしたし |
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ワレモコウ(吾亦紅、吾木香) |
バラ科ワレモコウ属 |
お辞儀したままで日を浴ぶ吾亦紅 |
花びらを持たぬ花なり吾亦紅 |
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キツリフネ(黄釣舟) |
ツリフネソウ科ツリフネソウ属 |
皺しわの花が風漕ぐ黄釣舟 |
吹く風にそれぞれ揺れる黄釣舟 |
黄釣舟距と言ふ花の尻尾あり |
命綱ありて揺らゆら黄釣舟 |
釣舟草法螺貝の名もさもあらん |
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イヌショウマ(犬升麻) |
キンポウゲ科 サラシナショウマ属 |
夕霞む犬升麻の穂秋暮るる |
犬升麻白い花穂揺る暮の秋 |
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ヒオウギ(檜扇)の種の謝干玉(ぬばたま) |
アヤメ科アヤメ属 |
檜扇や実ぞ射干玉(ぬばたま)の黒光り |
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ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦) |
タデ科イヌタデ属 |
秋うらら姫蔓蕎麦は二度の花期 |
秋うらら姫蔓蕎麦の球形花 |
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鯖雲 |
都立井の頭公園で12.10.13.午後4時撮影 |
天空の肋骨かとも鯖の雲 |
白い畝広々と雲秋入日 |
広々と畝を刻みて秋の雲 |
見上ぐれば見下ろしてゐる鰯雲 |
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ミョウガ(茗荷) |
ショウガ科ショウガ属 |
秋茗荷地に散るごとく咲きにけり |
夕間暮れ屈みて写す茗荷の花 |
群れ蝶の地に舞い降りぬ秋茗荷 |
土割りて様子見するや秋茗荷 |
竹笊に並べて清し秋茗荷 |
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コムラサキ(小紫) |
クマツヅラ科ムラサキシキブ属 |
秋入日小紫の実艶めけり |
艶やかに秋の入日の小紫 |
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ヒガンバナ(彼岸花 別名:曼珠沙華など多数) |
ヒガンバナ科ヒガンバナ属 |
夕日浴び炎掻き立つ曼珠沙華 |
曼珠沙華墓地の供花には加わらず |
異相異端忌み名の多き曼珠沙華 |
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クサギ(臭木、常山木) |
シソ科クサギ属 |
紅萼の瞳もつぶら常山木(くさぎ)の実 |
小鳥呼ぶ円らな瞳常山木の実 |
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コスモス(秋桜) |
キク科コスモス属 |
コスモスの揺れて倒れてまた起きぬ |
花の波打ち寄せ返す秋桜 |
花浮かせたゆとふ浪か秋桜 |
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都立小金井公園で |
野遊びの児らの声冴え秋澄めり |
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タマスダレ(玉簾) |
ヒガンバナ科タマスダレ属 |
登校の児ら行く道や玉すだれ |
風過ぎて花群れ揺るる玉すだれ |
道の端の花列長き玉すだれ |
雨雲の暗き道の端玉すだれ |
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ハゴロモルコウソウ(羽衣縷紅草) |
ヒルガオ科サツマイモ属 |
緋衣に足止めて見る縷紅草 |
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フウセンカズラ(風船葛) |
ムクロジ科フウセンカズラ属 |
風船葛ふわりと風に揺らぎけり |
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古利根川の舫い舟 |
朽舟の舫ふ古利根野分雲 |
古利根の川面に暗き野分雲 |
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アレチウリ(荒れ地瓜) |
ウリ科アレチウリ属 |
猛々し秋の河原の荒地瓜 |
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マンジュシャゲ(曼珠沙華 別名:彼岸花) |
ヒガンバナ科ヒガンバナ属 |
参道の長きに沿いて曼珠沙華 |
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シュウカイドウ(秋海棠) |
シュウカイドウ科シュウカイドウ属 |
どの花も懺悔のポーズ秋海棠 |
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ニラ(韮) |
ヒガンバナ科ネギ属 |
二文字は判じ物なり韮の花 |
雑草と丈くらべする韮の花 |
小鼓の乾きし響き韮の花 |
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アスパラガス(別名:雉隠) |
ユリ科アスパラガス属 |
赤い実を緑霞に浮かせ雉隠 |
赤い実に緑の霞む雉隠 |
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クリ(栗) |
ブナ科クリ属 |
毬栗(いがぐり)の青々として高麗の里 |
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イチジク(無花果) |
クワ架イチジク属 |
枝もぎで無花果食ひし日の記憶 |
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トウガラシ(唐辛子 別名:鷹の爪) |
ナス科トウガラシ属 |
天指して火色鋭き鷹の爪 |
艶やかに辛さ育む唐辛子 |
天裂けとばかり爪立つ唐辛子 |
ルージュ濃き女の指や鷹の爪 |
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ミョウガ(茗荷) |
ショウガ科ショウガ属 |
茗荷掘り儚き花を掬い上ぐ(11.10.7.) |
淡黄の花宥めるごとく茗荷掘る(11.10.6.) |
葉隠れに恥じろふて咲く花茗荷(12.8.16.) |
儚さを花の姿に秋みょうが(12.8.16.) |
嫋やかな茗荷の花の土拭ふ(12.8.16.) |
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空蝉(小平市内で12.8.10.撮影 |
門柱に空蝉遺し生命発つ |
門柱に空蝉かじりついたまま |
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小平市内で12.8.8.撮影 |
浮雲の動くとも見せず七月尽 |
夏の雲もくりもくりと浮かびをり |
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ギボウシ(擬宝珠) |
ユリ可ギボウシ属 |
庭で12.8.2.撮影 |
葉の上に雨滴散りばむ花擬宝珠 |
茎先に小首傾げし花ぎぼし |
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ネムノキ(合歓木) |
ネムノキ科ネムノキ属 |
近所で12.8.2.撮影 |
合歓の花眠気を誘ふ紅霞 |
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満月(二日月) |
自宅2階ベランダから12.8.2.撮影 |
星見へぬ空に孤高の二日月 |
庭の主蟇が見上ぐる二日月 |
剃り跡の青き尼僧や二日月 |
クーラーの唸り続くやけふの月 |
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サボテン(仙人掌、覇王樹) |
サボテン科エキノプシス属 |
庭で12.6.8.撮影 |
さぼてんの毛深き茎に花一つ |
妙齢の美女の風情や花さぼてん |
花さぼてん月下美人の従姉妹なり |
一日で果てる命や花仙人掌 |
一日の命ほほ笑む花仙人掌 |
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正福寺地蔵堂(国宝) |
東村山市内で12.6.7.撮影 |
こけら屋根夏空に反る地蔵堂 |
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ブラシノキ(別名:カリステモン) |
フトモモ科ブラシノキ属 |
昭島市内で12.6.10.撮影 |
遠目にも真紅燃へ立つブラシの木 |
花糸の真紅燃え立つぶらしの木 |
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セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草) |
キンポウゲ科デルフィニウム属 |
昭島市内の多摩川で12.6.10.撮影 |
多摩川に子燕見えず飛燕草 |
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テッセン(鉄線花 別名:クレマチス) |
キンポウゲ果センニンソウ属 |
庭で12.6.1.撮影 |
鉄線の紫凛と見上げをり |
強靭の蔓ありてこそ鉄線花 |
フェンス巻く鉄線の蔓揺るぎなし |
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金環日食(毎日jpから転借 12.5.21.朝7時過ぎ) |
金環の列島走る初夏の朝 |
金環や白夜想わす若葉影 |
木漏れ日の千の金環若葉風 |
金環の炎のビーズ若葉風 |
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旭天鵬(12年夏場所初優勝) |
wikipediaより転借 |
夏場所や旭天鵬の名を刻す |
五月場所清しく締めた旭天鵬 |
初賜杯涙も薫る旭天鵬 |
風薫る賜杯清しく旭天鵬 |
大川や旭天鵬の五月場所 |
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ジャガイモ(馬鈴薯) |
ナス科ナス属 |
小平市内の菜園で12.5.17.撮影 |
馬鈴薯の花に笑みつつ土寄せる |
馬鈴薯の花盛りなり土寄せる |
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葛飾北斎筆「富嶽三十六景 凱風快晴」 |
夏富士や山容変える活断層 |
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九代目市川團十郎の「暫(しばらく)」の鎌倉権五郎 |
wikipediaより転借 |
暫の見得を切りたる蝉の殻 |
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蝉の抜け殻 |
庭で10.8.4.撮影 |
後太刀浴びたるごとき蝉の殻 |
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ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟) |
ケシ科ケシ属 |
小平市内で12.5.9.撮影 |
したたかに長実雛罌粟自在なり |
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バラ(薔薇) |
バラ科バラ属 |
庭で12.5.9.撮影 |
薔薇の香の満ちて女の香も満てる |
紅薔薇の妖艶忘じ難き罪 |
唇のルージュが光る薔薇一枝 |
ストローにルージュ残して若葉風 |
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サッフォー |
wikipediaより転借 |
サッポーの胸乳に赤き薔薇ふたつ |
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バラ(薔薇) |
バラ科バラ属 |
庭で12.5.4.撮影 |
紅薔薇に負けじと緋鯉こどもの日 |
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ベランダの鯉のぼり(12.5.4.撮影) |
青空に浮かぶ雲あり鯉のぼり |
留め金の錆の歳月鯉のぼり |
青梅になに語りかく鯉のぼり |
ベランダでだだ捏ねている鯉のぼり |
腹の中までもずぶ濡れ鯉のぼり |
鯉のぼり真似て口開く池の鯉 |
雨に濡れ一束となる鯉のぼり |
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ミョウガ(茗荷) |
ショウガ科ショウガ属 |
庭で12.5.4.撮影 |
あそこにもここにも背伸ぶ茗荷の子 |
茗荷の子見つけてうれし庭の隅 |
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ヘレボルス(俗称:クリスマスローズ) |
キンポウゲ科クリスマスローズ属 |
庭で12.5.1.撮影 |
薫風を受けてはにかむヘレボルス |
ヘレボルスなにを祈るや風薫る |
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シャクヤク(芍薬) |
ボタン科ボタン属 |
10.5.19.撮影 |
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ヤマシャクヤク(山芍薬) |
ボタン科ボタン属 |
都殿ヶ谷戸庭園で12.4.13.撮影 |
芍薬のなぜと問はらば立ち姿 |
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オドリコソウ(踊子草) |
シソ科オドリコソウ属 |
小平市内で12.4.25.撮影 |
踊子草百万本の放置畑 |
休耕の畑埋め尽くし踊子草 |
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ニワトコ(接骨木、庭常) |
スイカズラ科ニワトコ属 |
小平市内で12.4.25.撮影 |
春を閉む接骨木(にわとこ)の花霞をり |
白霞む接骨木の花四月尽 |
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ネジバナ(捩花 別名:文字摺) |
ラン科ネジバナ属 |
右巻も左もありて捩じり花 |
もじずりの捩じり違へる右左 |
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カキツバタ(燕子花、杜若) |
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カキツバタ(燕子花、杜若) |
アヤメ科アヤメ属 |
根津美術館庭園《東京・青山)で12.4.26.撮影(1輪初開花の日) |
回遊の池端鮮やか燕子花 |
燕子花早や咲き初めて四月尽 |
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国宝・尾形光琳筆「燕子花図屏風」(根津美術館蔵) |
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「燕子花図屏風」(右側) |
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「燕子花図屏風」(左側) |
光琳の意匠光るや燕子花 |
尾形光琳筆「八橋図屏風」(メトロポリタン美術館蔵) |
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「八橋図屏風」(右側) |
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「八橋図屏風」(左側) |
群青の咲き揃ひたる燕子花 |
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レオナルド・ダ・ビンチ画「ほつれ髪の女」(パルマ美術館蔵) |
ほつれ髪胸乳の疼く春の宵 |
乳房こそ春には春の武器となり |
春風や胸乳豊かに観世音 |
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ミロのヴィーナス(ルーブル美術館蔵) |
裸婦像の乳房を撫ぜて春の風 |
やわらかな丸き乳房や母子草 |
乳房吸ふものみな可愛春うらら |
ブラウスの乳房撥ね上ぐ半仙戯
<半仙戯=ブランコ> |
鬚生えて胸ふくらみて人の春 |
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フデリンドウ(筆竜胆) |
リンドウ科リンドウ属 |
国分寺市内で06.4.15.撮影 |
青空と同じ色なり筆竜胆 |
行き戻り改めて見る春竜胆 |
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ボケ(木瓜) |
バラ科ボケ属 |
国分寺市内で06.4.15.撮影 |
近道の路地の生垣更紗木瓜 |
濃淡の花に虫呼ぶ更紗木瓜 |
呆けと木瓜なぜかおかしく緋木瓜咲く |
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フタリシズカ(二人静) |
センリョウ科チャラン属 |
都薬用植物園で10.5.15.撮影 |
二人静木の間隠れに静かなり |
群れ咲けど二人静の影薄く |
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鎌倉大仏(別名:長谷の大仏) |
高徳院清浄泉寺で08.2.15.撮影 |
大仏や胎から眺む長谷の春 |
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シダレザクラ(枝垂れ桜 別名:糸桜 |
バラ科サクラ属 |
小平市内で12.4.19.撮影 |
高曇る空の薄紅糸桜 |
曇り日をほの明るませ糸桜 |
しなやかに枝垂れ桜の紅霞む |
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ニリンソウ(二輪草) |
キンポウゲ科イチリンソウ属 |
都薬用植物園で09.4.11.撮影 |
一輪はやや控えめに二輪草 |
連れのない花もあるなり二輪草 |
三輪の親子と見ゆる二輪草 |
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キブシ(五倍子) |
キブシ科キブシ属 |
都立小金井公園で10.3.8.撮影 |
木ぶし咲く花の鎖が幾すじも |
花穂垂れてふと気づかせる木ぶしかな |
花木ぶし鎖を雨滴走りけり |
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ミツマタ(三椏) |
ジンチョウゲ科ミツマタ属 |
都薬用植物園で12.3.27.撮影 |
三椏の花咲く店や串団子 |
三椏の花頷いて風招く |
三椏の花咲く庭や緋毛氈 |
三椏の三つ三つと花の珠 |
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イトヤナギ(糸柳 別名:枝垂れ柳) |
ヤナギ科ヤナギ属 |
石神井池で12.4.8.撮影 |
青空に緑の霞む柳かな |
やわらかに緑しだれる糸柳 |
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イトヤナギ(糸柳 別名:枝垂れ柳) |
ヤナギ科ヤナギ属 |
石神井池で12.4.8.撮影 |
池の面に裾引き摺りし糸柳 |
池の鯉ひょいひょいと呼ぶ糸柳 |
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タラノキ(たらの木、多羅の木) |
ウコギ科タラノキ属 |
日立中央研究所(国分寺市)の大池畔で08.4.14.撮影 |
たらの芽や採るなとばかり太いとげ |
あわてるや指に血を吹く多羅新芽 |
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(一ツ橋)大学通りの桜並木(国立駅前出12.4.10.撮影) |
羽衣を連ねてゆくやさくら道 |
さくら咲く天の羽衣打ち重ね |
満開で気付く桜の樹の多さ |
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関東管区警察学校前の桜並木(小平市で12.4.10.撮影) |
花ちらし蘂を散らして逝くさくら |
花吹雪池面に舞ひて花筏 |
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ユキヤナギ(雪柳 別名:小米花) |
バラ科シモツケ属 |
石神井池畔で12.4.8.撮影 |
柔らかにときに波立つ雪柳 |
雪やなぎ風招かんと枝揺るる |
そよ風の吹くを気付かす雪柳 |
雪やなぎ神楽囃子に揺れるかな |
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ハクモクレン(白木蓮) |
モクレン科モクレン属 |
道場寺(練馬区)で12.4.8.撮影 |
はくれんや蒼天抉るごとく咲く |
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道場寺の鐘楼(12.4.8.撮影) |
鐘楼に花そえている桜かな |
散り際も量りしごとく桜咲く |
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ハナニラ(花韮) |
ユリ科ハナニラ属 |
石神井池畔で12.4.8.撮影 |
木漏れ日に花韮の花現るる |
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ハナモモ(花桃) |
バラ科サクラ属 |
石神井池畔で12.4.8.撮影 |
豊艶な色香に噎せて桃の花 |
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風俗作家 吉村平吉さん(2005.3.1.没 享年84歳) |
世田谷・松陰神社の鰻割烹「一二三」の偲ぶ会で12.3.31.撮影 |
大老と背中合わせや平吉忌 |
大老に風俗語る平吉忌 |
白スーツ決めてビールや平吉忌 |
にこにことビールに噎せる平吉忌 |
酸狂の行きつく果てや平吉忌 |
威張るよりえばられている平吉忌 |
<浅草を愛し、浅草で没した風俗作家、吉村平吉さん(1929-2005.3. 1.)を偲ぶ会での披露20句より。野坂昭如「エロ事師たち」のモデルとして知られる。大老、井伊直弼の菩提寺、世田谷・豪徳寺の吉村家の墓に眠る。故人を偲び新たに春の季語・平吉忌とする。> |
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ミモザ(フサアカシア、ギンヨウアカシア) |
ネムノキ科アカシア属 |
世田谷区内で12.3.31.撮影 |
鮮黄のミモザひたすら眩しけり |
大揺れにゆれて眩しいミモザかな |
鮮黄に香を潜らせてミモザ咲く |
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シロバナジンチョウゲ(白花沈丁花) |
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属 |
世田谷区内で12.3.31.撮影 |
白無垢の沈丁の花香り立つ |
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世田谷区役所で12.3.31.撮影 |
散る梅の吹き寄せられし花溜まり |
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アセビ(馬酔木) |
ツツジ科アセビ属 |
世田谷区内で12.3.31.撮影 |
枝つかみ揺すれば鳴るや花馬酔木 |
花馬酔木カリヨンのごと鳴るもがな |
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ツバキ(椿) |
ツバキ科ツバキ属 |
世田谷区内で12.3.31.撮影 |
葉と数を競ふがごとく白つばき |
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ユキヤナギ(雪柳 別名:小米花、小米柳) |
バラ科シモツケ属 |
世田谷区内で12.3.31.撮影 |
疾風に狂喜乱舞ぞ雪柳 |
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コブシ(辛夷) |
モクレン科モクレン属 |
世田谷区内で12.3.31.撮影 |
烈風にひたすら耐えて花辛夷 |
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ヒヤシンス(風信子) |
ユリ科ヒヤシンス属 |
庭で12.3.30.撮影 |
ときとして一陣の風ヒヤシンス |
ヒヤシンス少年愛の影曳いて |
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ザゼンソウ(座禅草) |
サトイモ科ザゼンソウ属 |
都薬用植物園で12.3.27.撮影 |
覗かれてちと恥ずかしや座禅草 |
背を丸め瞑想つづく座禅草 |
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サンシュユ(山茱萸 別名:春黄金花、秋珊瑚、やまぐみ) |
ミズキ科ミズキ属 |
都薬用植物園で12.3.27.撮影 |
里山の山茱萸の花霞をり |
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カタクリ(片栗 |
ユリ科カタクリ属 |
都薬用植物園で12.3.27.撮影 |
山颪(おろし)堪えて片栗咲く姿勢 |
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トサミズキ(土佐水木) |
マンサク科トサミズキ属 |
都薬用植物園で12.3.27.撮影 |
青空に花の房提ぐ土佐みづき |
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サクラ(桜 品種名:河津桜) |
バラ科サクラ属 |
小平市内で12.3.28.撮影 |
人笑ます河津桜の功徳かな |
華やぐや河津桜の花天蓋 |
花重ね河津桜の夕映えり |
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ナズナ(薺 別名:ぺんぺん草、三味線草) |
アブラナ科ナズナ属 |
目立たねど目につく花や薺咲く |
ゆきずりの草とは見せて花薺 |
俳聖を立ち止まらせし薺咲く |
踏まれてもこともなき気の薺花 |
手桶さげ墓への道の花薺 |
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メジロ(目白) |
メジロ科メジロ属 |
庭で12.3.20.撮影 |
蜜を吸ふ目白の影や豊後梅 |
蜜を吸ふ目白の影や梅満開 |
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ウメ(豊後梅)とヒヨドリ(鵯) |
バラ科サクラ属 ヒヨドリ科ヒヨドリ属 |
庭で12.3.19.撮影 |
春の風揺さぶる一花も散らざりき |
東風吹けど梅の一花も散らさざり |
満開の梅揺すりけり風と鳥 |
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カワヅザクラ(河津桜) |
バラ科サクラ属 |
12.4.14.小平市内で撮影 |
昼酒や河津桜と色くらべ |
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ウメ(梅) |
バラ科サクラ属 |
12.3.4.小平市内の小林農園で撮影 |
咲き初めし花の香伝ふ涅槃吹 |
白梅や樹下に寄り添ふ仏の座 |
誘はるる匂ひの先ぞ梅畑 |
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仲間7人でやっている菜園(約200u)でオーナーに小型トラクターによる
畑鋤きをしてもらっているところ。メンバーの1人がジャガイモ用地の畝の
糸張りをし、この後、鍬で9畝の畝掘りをした。種薯植えは次週行う予定。
ちなみに昨年は、メイクイーン、北の光りの2種あわせて102kgを収穫。
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12.3.14.小平市内の菜園で撮影 |
畑打の黒地広げてトラクター |
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ウメ(梅 品種名:豊後梅) |
バラ禍サクラ属 |
12.3.13.庭の豊後梅が朝10輪ほど同時に開花。昨年の初咲きは2.25. |
わが豊後ついぞ咲き初む涅槃西風 |
豊後の香太宰へ送れ涅槃西風 |
紅ふくみほっこりと咲く豊後かな |
待つ甲斐を知らしめて咲く豊後かな |
ふくよかに豊後咲き初め涅槃吹 |
楊貴妃の花の姿や豊後梅 |
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下島勲による「乞食井月」の素描(*15集に関連句) |
伊那谷に果てし井月春の闇 |
伊那谷を窪溜りとし井月忌
<1887.3.10.66歳没> |
伊那谷は窪溜りなり井月忌
<落栗の座を定めるや窪溜り 井月> |
身を告げず酒をうつつに井月忌 |
俳と酒虱疥癬井月忌 |
井月忌ない(地震)に纏はる悲話秘めて |
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畑打や黒地広げるトラクター |
小平市内の畑で12.3.7.撮影 |
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梅の木に積もった雪 |
庭で12.2.29.撮影 |
淡雪のはずが五寸も積もりけり |
淡雪や垂(し)ずる音して降り止みぬ |
雪垂ずる音に耳寄せ二月尽 |
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東京に大雪 |
小平市内で午前9時すぎ撮影 |
母と子が足跡残す春の雪 |
しんしんと雪降り積もり二月尽 |
東京は雪降るなかに二月尽 |
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観音崎灯台 |
三浦半島観音崎で12.2.26.撮影 |
崎に立つ灯台染めて春夕焼 |
灯台は母の温もり二月尽 |
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オオセグロカモメ(大背黒鴎) |
カモメ科カモメ属 |
横須賀市馬堀海岸で12.2.26.撮影 |
波消しの背黒鴎や春北風 |
汐溜まり春北風避け鴎浮く |
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ツバキ(椿) |
ツバキ科ツバキ属 |
観音崎出12.2.26.撮影 |
黒い染み広げ朽ちゆく落椿 |
落椿朽ち果ててゆく紅無残 |
仰向きも俯きもあり落椿 |
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スイバ&スカンポ(酸葉・酸模) |
タデ科スイバ属 |
観音崎の浜辺で12.2.26.撮影 |
すかんぽの緑豊かに浜の路 |
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ウメ(梅) |
バラ科サクラ属 |
横須賀市馬堀海岸付近で12.2.26.撮影 |
がけ下の屋根を覆ふて梅満開 |
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横須賀水道発祥の水(ヴェルニーの水) |
横須賀市走水で12.2.26.撮影 |
春の水掬へば甘き味したり |
春北風人の汲み来る走水 |
[佐保姫]
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伊藤豊吉画 |
伊藤龍涯画 |
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佐保姫の裳裾濡らして瀬の速む |
佐保姫の駆け下りて来し素足かな |
佐保姫の胸乳隠せし霞かな |
佐保姫の胸疼かせるものはなに |
佐保姫の濡らす胸乳の香しき |
佐保姫がくすりと笑ひ唇に手を |